gomibako

ありふれた感情を、ありふれた言葉で。

無題

ずっと僕だけを好きでいるなんて

 

ずっと苦しいままなんて

 

他の誰も好きになれないなんて

 

全部嘘だと分かっていたけれど

 

それでも少しだけ

 

その可能性に縋っていたかった

 

 

君は救われた

 

君は解放された

 

 

いつまでも縛られているのは

 

僕の方

 

いつまでも苦しいのは

 

僕の方

 

。。。

 

最後に見捨てたのは君なのに

 

僕は見捨てられたのに

 

それでもまだ君を想っている

 

馬鹿みたいに

 

汚い感情を拗らせている

 

。。。

 

君は前に進んだ

 

僕は立ち止ったまま

 

君を見つめて

 

君を想って

 

勝手に苦しくなって

 

君のせいだ、なんて

 

八つ当たりするんだ

 

。。。

 

君の言葉が全て本当だったらよかったのに

 

僕の言葉が全て本当だったらよかったのに

 

。。。

 

ずっと君といられるなんて

 

初めは思っていなかった

 

君が希望を持たせてくれたのに

 

やっぱり僕の中身は真っ黒で

 

君の優しさまで侵してしまう

 

あぁ、また

 

 

離れていく