無題

君が僕を忘れて

楽しそうに過ごしている日々を

僕は恨んでいる

君の幸せを誰よりも願っていたのに

今は素直に願えないでいる

僕が離れれば君は幸せになる

どこかでそう、信じていた

それはきっと正解で

だからこそ君はその人を選んだ訳だけれど

悲しくなることは避けられないでいる

君の心にはもう

僕は残っていないのだろうか

君は何度も僕に噓吐きだと言ったけれど

君もよっぽど噓吐きだった

その嘘は

僕の嘘なんかよりもずっと

残酷なものだと思った

君はきっと今

君と、その人のことしか頭にないだろう

君を求めて、救いを求めて縋った僕のことなんかは

きっともう眼中にないのだろう

だから突き放した

だから見捨てた

最後、噓吐きになったのは君だったよ

余裕なんて君にはなかった

僕の気持ちを受け止めてくれる気なんてなかったのだろう

それなのに受け入れるふりをして

僕を傷つけて

また、捨てた

君は何がしたかったのだろう

僕の痛みを無視して

僕の心を無視して

友達になれるだなんて思っていたのだろうか

捨てたのは、君なのに

ねぇ

僕はきっと、君に愛されたかったよ