gomibako

ありふれた感情を、ありふれた言葉で。

無題

どうでもいいやと


思えてしまう時もある


けれどそれは一瞬で


長くは続かない


それがずっと続いてくれたらいいのにと


願ったところで叶うはずもなく


また苦しい日々は戻って来る



誰かに縋ることにはもう疲れてしまった


縋られるのは嫌いではないけれど


前のように上手く立ち回ることは出来なくなってしまった


どうしたって君がちらつく


前の僕にはもう戻れない



もう少し上手く生きることが出来ていた


必要な嘘も理解していた


期待も今より薄かった


それなりに


楽しく過ごせていた


ずっとそのままでいられたらよかった



誰かを想うことを覚えなければ


知らないままならば


もっと楽に


過ごせていたはずなのに



そんな風に生きていたかった


嫌なこと


苦しいこと


辛いことからは


極力逃げていたかった


それなのに今僕は


自分で自分の首を絞めている


傷つくと分かっているのに君を追いかけている


もう話すことすら叶わないのに


僕がその機会を手放してしまったのに


これもまた


無意味な時間


分かっている


止められない自分がもどかしい



どうせ僕がこの世から去ろうと


君は見向きもしないのに


僕が君のせいで死んだら


どう思うだろうなんて


馬鹿なことを考えてみたりしている



なんて滑稽な姿だろう


こんな日々を送ることになるなんて


誰が予想していただろう



最後は好きになった方が負けなんだね


きっと僕はもう恋愛が出来なくなってしまったよ


こんな風にしたのは君なのに


君はもう僕を哀れんでもくれないんだろう



愛してる


ずっと


僕は一人で


君を憎みながら


意味を想うだろう